2009年5月25日月曜日

フォーカシング:身体は内側から語る 22

1. Since we are here, there are these capacities of the living things.
我々はここにいるので、生き物のこれらの能力があるのです。
*objectをさまざまに訳しているが、もはや統一する気にもならない。オブジェクトというカタカナでもいいが、それがどのような意味合いの日本語で表現できるかを、その文脈ごとに試みている。「対象」でも「もの」でも「客体」でも、すべてオブジェクトから来ていると、思い浮かべてもらえるとありがたい。それが甘えであるなら、英単語をその都度併記しよう。

2. And there is one more.
そしてもうひとつあります。

3. The body can give itself an object that is in a different space and in a different time.
身体は自身を、違った空間にあり、違った時間にある客体に与えることができる。

4. It can give itself an object of a situation, of a whole situation.
それは自身をある状況のある全体の状況の客体に与えることができるのです。

5. But this happens in a funny, different space.
しかしこれがおかしな、異なる場所に起こるのです。

6. It's a different space where that happens.
それが起こるのはある異なった空間です。

7. A person usually starts with a discomfort that's diffuse.
人は普通拡散したあるいやなこと[不快]と一緒に始めるのです。

8. Like, I'm angry and "Aaargh, gr-r-r-r-r.” 9. You know.
まあ、私は怒っている。そして「あぁぁー、グルrrrr」お分かりでしょう。

10. And it's hard to do anything with that.
それであれと一緒に何かをするのは難しいのです。

*訳したまま置いておくと、何時訳したものか分からなくなる。
*プロセスが大切とは言うが、目的は翻訳なので、最後に日本語にまとめることは考えておいてよい。こまめにまとめておくとか、日本語の校正を随時行うとか。
*スランプとか中断とか言うけど、その間何をやっても進まないというより、何もやっていないというほうが正確なのである。元気なときに筋トレのようにこなしていたメニューが捗らないのが元気がないとき。音読10回、見たいなメニューがしんどい。でも、そんなときの丁寧な音読一回は、何時にもまして重要なんだ。回数が問題なのではない。(回数も大事ではある)その質に目を向ける。とにかく行動する。そのときの一歩が、素読(そどく)であり、音読であり、訳読であり、書き取りであると思う。
*まとめ:22.我々はここにいるから、生き物のこれらの能力があるのです。そしてもうひとつあります。身体は自身を、違った空間にあり、違った時間にある客体に与えることができる。それは自身をある状況のある全体の状況の客体に与えることができるのです。しかしこれがおかしな、違った[異なった]場所に起こるのです。それが起こるのはある違った[異なる]空間です。人は普通拡散したあるいやなこと[不快]と一緒に始めるのです。まあ、私は怒っている。そして「あぁぁー、グルrrrr」お分かりでしょう。それであれと一緒に何かをするのは難しいのです。23.しかし、ひとが「おぅ!」ということのできる場所があります。いったんあなたがその場所を覚えたなら、その対象は変化します。それは、もはやお話しの中にある感情ではないのです。

フォーカシング:身体は内側から語る 22


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http://www.focusing.org/gendlin/docs/gol_2235.html
http://www.focusing.org/gendlin/audio/gol_2235_audio.html
http://www.focusinglists.org/lecture/gendlin_trauma_2007.mp3
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Gendlin, E.T. (2007, June). Focusing: The body speaks from the inside. [Transcript of talk given at the 18th Annual International Trauma Conference, Boston, MA]. New York: The Focusing Institute.. From http://www.focusing.org/gendlin/docs/gol_2235.html

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ユージン・T・ジェンドリン(2007年,6月).フォーカシング:からだは内側から語る.[ 第18回年次国際トラウマ会議,ボストン,MA において行われた講演の記録]..ニューヨーク:フォーカ シング研究所..http://www.focusing.org/gendlin/docs/gol_2235.html
から.

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