2009年5月30日土曜日

フォーカシングの本

フォーカシングの本: "「何よりも嬉しく思いますのは、これまでフォーカシングがいわゆる技法として、自分がラクになる方法のようなニュアンスが強調されて広まりつつあることに疑問を感じておりましたが、この本によってジェンドリンの考え方やフォーカシングが正しい全体像として感覚的に偏らずに伝わるだろう、ということです」

大正大学教授
村瀬嘉代子"
これはすごい。是非読み直してみたい。
[Blog This!]

2009年5月29日金曜日

マクミランのオンライン英英辞典

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2009年5月28日木曜日

フォーカシング:身体は内側から語る 脚注

[*] Gendlin, E.T. (1981). A process model. Unpublished manuscript (422 pp.). Revised version published (1997) (288 pp.). New York: The Focusing Institute. This revision is also available since 1998 at http://www.focusing.org/gendlin/docs/gol_2161.html, in a version with several typographical corrections made in 2001.
[*]ジェンドリン,E.T.(1981年).プロセスモデル.未発表原稿(420頁).出版された改訂版(1997年)(288頁).ニューヨーク:フォーカシング研究所.この改版は、 http//www.focusing.org/gendlin/docs/gol_2161.htmlで、1998年から利用可能でもあります。2001年に作られたいくつかの印刷上の集積物(コレクション)を持ったひとつの版です。

*2001年に作られたコレクションから作られて1998年から利用可能というのは意味不明だ。どこを読み間違えているのか。→in以下を補足説明する形に変更。後付けにした。

プロセスモデル

プロセスモデルは現在ジェンドリンオンライン図書館では準備中です。より古い版は、ここで読むことができます。:http://www.focusing.org/process.html

A Process Model

A Process Model is currently being prepared for the Gendlin On-line Library

An older version can be read here: http://www.focusing.org/process.html


*プロセスモデルに触れているインターネット上のリソース:

日本のフォーカシング専門誌からその1

日本のフォーカシング専門誌からその2

プロセスモデルへの道案内

*プロセス指向で検索すると、情報処理業界の作業モデルも出てくる。プロセスって、過程とか処理とか、一意的ではないので、そういう意味でも味わい深い。

フォーカシングや心理療法を専門とする大学の先生が、学会に参加して英語で討論したり、原書を哲学は苦手といいながら読み進んでいると書いてあるのを読むと、狭い部屋でこつこつ辞書を片手に訳出している自分が相対化されて、恥ずかしくなったりする。井の中の蛙で、だからこそ(競争や比較にさらされない安全な場所でこそ)実感や身体に従う翻訳プロセスに従う作業ができるともいえるけれど。
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http://www.focusing.org/gendlin/docs/gol_2235.html
http://www.focusing.org/gendlin/audio/gol_2235_audio.html
http://www.focusinglists.org/lecture/gendlin_trauma_2007.mp3
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Gendlin, E.T. (2007, June). Focusing: The body speaks from the inside. [Transcript of talk given at the 18th Annual International Trauma Conference, Boston, MA]. New York: The Focusing Institute.. From http://www.focusing.org/gendlin/docs/gol_2235.html

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ユージン・T・ジェンドリン(2007年,6月).フォーカシング:からだは内側から語る.[ 第18回年次国際トラウマ会議,ボストン,MA において行われた講演の記録]..ニューヨーク:フォーカ シング研究所..http://www.focusing.org/gendlin/docs/gol_2235.html
から.

2009年5月26日火曜日

プロセスを生きる

フォーカシングの本も読んでいるが、同時に読んでいて痛く啓発されたのがミンデル博士の本。
エッジ、プロセス、フォーカシングの世界で目にする言葉が目次を読んでもちらほらするので、クラクラ眩暈がする。
ミンデル、フォーカシング、ヒルマンの魂のコードを交互に読みながら、体がほどけていくのを感じた。

携帯端末の登録

携帯端末から投稿できるようにした。

フォーカシング:身体は内側から語る タイトル

Focusing: The Body Speaks From the Inside

Eugene T. Gendlin

Talk given at the 18th Annual International Trauma Conference PSYCHOLOGICAL TRAUMA: Neuroscience, Attachment and Therapeutic Interventions Boston, MA, June 20-23, 2007

Transcribed from the audio by Jill Drummond

フォーカシング:身体は内側から語る

ユージン・T・ジェンドリン


第18年度国際トラウマ会議 心理(学)的トラウマ[心的外傷]:神経科学、愛着と治療上の諸介入[治療的介入] 

2007年6月20~23日,ボストン,MA.

において行われた講演

オーディオからジル・ドラモンドによって書き起こされた。


Focusing:The Body Speaks From the Inside
Eugene T. Gendlin

フォーカシング:身体は内側から語る

ユージン・T・ジェンドリン

Talk given at the 18th Annual International Trauma Conference
PSYCHOLOGICAL TRAUMA: Neuroscience, Attachment and Therapeutic Interventions
Boston, MA, June 20-23, 2007

第18回年次国際トラウマ会議 心理(学)的トラウマ[心的外傷]:神経科学、愛着と治療上の諸介入[治療的介入] 

2007年6月20~23日,ボストン,MA.

において行われた講演

Transcribed from the audio by Jill Drummond
オーディオからジル・ドラモンドによって書き起こされた.

*人名の正確な発音は不明。→Yahoo!検索で「Drummond」を検索して出てくる読み仮名「ドラモンド」をあてる。

フォーカシング:身体は内側から語る タイトル

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http://www.focusing.org/gendlin/docs/gol_2235.html
http://www.focusing.org/gendlin/audio/gol_2235_audio.html
http://www.focusinglists.org/lecture/gendlin_trauma_2007.mp3
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Gendlin, E.T. (2007, June). Focusing: The body speaks from the inside. [Transcript of talk given at the 18th Annual International Trauma Conference, Boston, MA]. New York: The Focusing Institute.. From http://www.focusing.org/gendlin/docs/gol_2235.html

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ユージン・T・ジェンドリン(2007年,6月).フォーカシング:からだは内側から語る.[ 第18回年次国際トラウマ会議,ボストン,MA において行われた講演の記録]..ニューヨーク:フォーカ シング研究所..http://www.focusing.org/gendlin/docs/gol_2235.html
から.


2009年5月25日月曜日

フォーカシング:身体は内側から語る 24

And so, as you will see in the two demonstrations that I bring you, a person will say . . . in Afghanistan language, a person will say, "Oh, I'm uncomfortable. I'm angry. I think I'm furious. I'm about to go out and kill people. But I think I have a 'guest.' Oh, I think I have a 'guest.'" And instead of rushing out with the guns, which he's already gotten, he puts those down and he sits down and he says, "I think I have a 'guest.'" He[Any] goes, or she goes, to a place that, with a little focusing training, the person has learned.

そしてだから、私があなた方にもたらす二つのデモンストレーション[実地教授、実演]の中であなた方が見るように、ある人は言うでしょう…アフガニスタンの言葉で、ある人はこういうでしょう、「おー、私は不愉快です。私は怒っている。私は激しく憤っていると思う。私はまさに出て行って人を殺そうとしている。しかし、わたしは『客』を持っていると思う。おー、私は『客』を持っていると思う」。そして銃を持って駆け出すかわりに、それを彼はすでに手にしていたのですが、彼はそれらを下におき、腰を下ろし「私は‘客’を待たせていると思う」と言うのです。彼は(あるいは彼女は)、(小さなフォーカシング訓練で)人が学んだある場所へと行きます。

1. So, as you will see in the two demonstrations that I bring you, a person will say... in Afganistan language, a person will say, "Oh, I'm uncomfortable. I'm angry. I think I'm furious. I'm about to go out and kill people. But I think I have a 'guest.'

それで、私があなた方にもたらす二つのデモンストレーション[実地教授、実演]の中であなた方が見るように、ある人は言うでしょう…アフガニスタンの言葉で、ある人はこういうでしょう、「おー、私は不愉快です。私は怒っている私は激しく憤っていると思う。私はまさに出て行って人を殺そうとしている。しかし、わたしは『客』を持っていると思う。おー、私は『客』を持っていると思う」。

2. And instead of rushing out with the guns, which he's already gotten, he puts those down and he sits down and he says "I think I have a 'guest'."

そして銃を持って駆け出すかわりに、それを彼はすでに手にしていたのですが、彼はそれらを下におき、腰を下ろし「私は‘客’を待たせていると思う」と言うのです。

3. He goes, or she goes, to a place that, with a little focusing training, the person has learned.

彼は(あるいは彼女は)、(小さなフォーカシング訓練で)人が学んだある場所へと行きます。

*引用文の中に挿入が二箇所ある。,or she goes,/,with a little focusing,である。
*現在形で、主語を省略せずに話しているのが印象的。訳文には出さなかった。
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*a placeはフォーカシングで扱う内的な場所ではないか。
*ここは早くから味読していた場所。1.の部分のメモが見当たらないので訳しなおすことにする。はじめからそんなメモがなかったとも考えられるけど。
* エンクロージャリンクに音声ファイルのリンクを張ると、記事上で音声ファイルの再生ができる仕組みになっているようだ。ファイルは丸ごとなので、記事が何分何秒に始まるというガイダンスを入れると親切かもしれない。(追記:googleリーダーでフィードを取得した場合、googleリーダー上でには、埋め込みの音声再生装置が表示される。)
*一日くらい和室で作業をしてしまった。ノートパソコンの調子がおかしいため。
*アフガニスタンはどこにあるか:

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*Googleドキュメントで編集。09/05/26(火)
*09/6/05(thu)
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フォーカシング:身体は内側から語る その24

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http://www.focusing.org/gendlin/docs/gol_2235.html
http://www.focusing.org/gendlin/audio/gol_2235_audio.html
http://www.focusinglists.org/lecture/gendlin_trauma_2007.mp3
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Gendlin, E.T. (2007, June). Focusing: The body speaks from the inside. [Transcript of talk given at the 18th Annual International Trauma Conference, Boston, MA]. New York: The Focusing Institute.. From http://www.focusing.org/gendlin/docs/gol_2235.html

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ユージン・T・ジェンドリン(2007年,6月).フォーカシング:からだは内側から語る.[ 第18回年次国際トラウマ会議,ボストン,MA において行われた講演の記録]..ニューヨーク:フォーカ シング研究所..http://www.focusing.org/gendlin/docs/gol_2235.html
から.

フォーカシング:身体は内側から語る 23

But, there is where a person can say, "Oh!" Once you've learnd the place, then the object changes. It's no longer an emotion in a story. It's the whole damn thing together, the story and what happened and how I am and everything else that ever happened, all of my background and my animal-ness and my tissues, all of that together becomes a "Oh!" Becomes a "that." And then I am different. Then I am somehow changed. I'm in this larger space and I have this "that" here.

しかし、ひとが「おぅ!」ということのできる場所があります。いったんあなたがその場所を覚えたなら、その対象ものは変化します。それは、もはや身の上話の中にある感情ではないのです。 身の上話とか何が起こったかとか私がこのようである次第とかかつて起こった他のあらゆること、私の来歴(バックグラウンド)、私の動物性、私の組織のすべて、それは全部一緒にひどいものなのです。 そのすべてが一緒になってひとつの「オー!」 ひとつの「あれ」になるのです。そしてそのときは異なっている。そのときは何か変えられている。私はこのより大きな空間の中にいて、私はここでこの「あれ」を持っているのです。

1. But, there is where a person can say, "Oh!"
しかし、ひとが「おぅ!」ということのできる場所があります。

2. Once you've learnd the place, then the object changes.
いったんあなたがその場所を覚えたなら、その対象ものは変化します。

3. It's no longer an emotion in a story.
それは、もはやお話しの中にある感情ではないのです。

4. It's the whole damn thing together, the story and what happened and how I am and everything else that ever happened, all of my background and my animal-ness and my tissues.
それは全部一緒にひどいものなのです。身の上話とか何が起こったかとか私がこのようである次第とかかつて起こった他のあらゆること、私の来歴(バックグラウンド)、私の動物性、私の組織のすべて。
*damn adj. a 「《俗》とんでもない,ひどい」、-ness 接尾辞「(複合)形容詞・分詞などにつけて「性質」「状態」などを表す抽象名詞を作る」というから、animalは形容詞。訳は分からないけど。

5. All of that together becomes a "Oh!" Becomes a "that."
そのすべてが一緒になってひとつの「オー!」 ひとつの「あれ」になるのです。

6. And then I am different. Then I am somehow changed.
そしてそのときは異なっている。そのときは何か変えられている。

7. I'm in this larger space and I have this "that" here.
私はこのより大きな空間の中にいて、私はここでこの「あれ」を持っているのです。


*ほぼ訳出が終わったというのが勇み足であることが分かった。それから、行き詰まりの過程で、作業の効率化をすすめていることに気づいた。書き取りを面倒なことに思っている。パソコンに英文を打ち込む作業そのものが、英文の構造を指先を通して理解する手段になっているのを感じる。しかしそれは時と場合による。効率化は神経行動経済学も支持するだろう。合理化は避けられないというより奨励されるものであっていい。ただ、プロセスに注目してみると、合理化の奴隷になることができない自分、行き過ぎた合理化に体が抵抗している(ついていけていないのだ)ということに気づくのです。
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冒頭に英文と和訳を掲載したので不要となったまとめを削除した。Googleドキュメントにコピーして編集したものを、直接このブログに投稿した。順序は入れ替わってしまうがどうだろう。
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Googleドキュメントのリンクはこちら
文書そのものも、ブログに投稿してしまった。
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http://www.focusing.org/gendlin/docs/gol_2235.html
http://www.focusing.org/gendlin/audio/gol_2235_audio.html
http://www.focusinglists.org/lecture/gendlin_trauma_2007.mp3
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Gendlin, E.T. (2007, June). Focusing: The body speaks from the inside. [Transcript of talk given at the 18th Annual International Trauma Conference, Boston, MA]. New York: The Focusing Institute.. From http://www.focusing.org/gendlin/docs/gol_2235.html

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ユージン・T・ジェンドリン(2007年,6月).フォーカシング:からだは内側から語る.[ 第18回年次国際トラウマ会議,ボストン,MA において行われた講演の記録]..ニューヨーク:フォーカ シング研究所..http://www.focusing.org/gendlin/docs/gol_2235.html
から.

フォーカシング:身体は内側から語る 22

1. Since we are here, there are these capacities of the living things.
我々はここにいるので、生き物のこれらの能力があるのです。
*objectをさまざまに訳しているが、もはや統一する気にもならない。オブジェクトというカタカナでもいいが、それがどのような意味合いの日本語で表現できるかを、その文脈ごとに試みている。「対象」でも「もの」でも「客体」でも、すべてオブジェクトから来ていると、思い浮かべてもらえるとありがたい。それが甘えであるなら、英単語をその都度併記しよう。

2. And there is one more.
そしてもうひとつあります。

3. The body can give itself an object that is in a different space and in a different time.
身体は自身を、違った空間にあり、違った時間にある客体に与えることができる。

4. It can give itself an object of a situation, of a whole situation.
それは自身をある状況のある全体の状況の客体に与えることができるのです。

5. But this happens in a funny, different space.
しかしこれがおかしな、異なる場所に起こるのです。

6. It's a different space where that happens.
それが起こるのはある異なった空間です。

7. A person usually starts with a discomfort that's diffuse.
人は普通拡散したあるいやなこと[不快]と一緒に始めるのです。

8. Like, I'm angry and "Aaargh, gr-r-r-r-r.” 9. You know.
まあ、私は怒っている。そして「あぁぁー、グルrrrr」お分かりでしょう。

10. And it's hard to do anything with that.
それであれと一緒に何かをするのは難しいのです。

*訳したまま置いておくと、何時訳したものか分からなくなる。
*プロセスが大切とは言うが、目的は翻訳なので、最後に日本語にまとめることは考えておいてよい。こまめにまとめておくとか、日本語の校正を随時行うとか。
*スランプとか中断とか言うけど、その間何をやっても進まないというより、何もやっていないというほうが正確なのである。元気なときに筋トレのようにこなしていたメニューが捗らないのが元気がないとき。音読10回、見たいなメニューがしんどい。でも、そんなときの丁寧な音読一回は、何時にもまして重要なんだ。回数が問題なのではない。(回数も大事ではある)その質に目を向ける。とにかく行動する。そのときの一歩が、素読(そどく)であり、音読であり、訳読であり、書き取りであると思う。
*まとめ:22.我々はここにいるから、生き物のこれらの能力があるのです。そしてもうひとつあります。身体は自身を、違った空間にあり、違った時間にある客体に与えることができる。それは自身をある状況のある全体の状況の客体に与えることができるのです。しかしこれがおかしな、違った[異なった]場所に起こるのです。それが起こるのはある違った[異なる]空間です。人は普通拡散したあるいやなこと[不快]と一緒に始めるのです。まあ、私は怒っている。そして「あぁぁー、グルrrrr」お分かりでしょう。それであれと一緒に何かをするのは難しいのです。23.しかし、ひとが「おぅ!」ということのできる場所があります。いったんあなたがその場所を覚えたなら、その対象は変化します。それは、もはやお話しの中にある感情ではないのです。

フォーカシング:身体は内側から語る 22


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http://www.focusing.org/gendlin/docs/gol_2235.html
http://www.focusing.org/gendlin/audio/gol_2235_audio.html
http://www.focusinglists.org/lecture/gendlin_trauma_2007.mp3
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Gendlin, E.T. (2007, June). Focusing: The body speaks from the inside. [Transcript of talk given at the 18th Annual International Trauma Conference, Boston, MA]. New York: The Focusing Institute.. From http://www.focusing.org/gendlin/docs/gol_2235.html

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ユージン・T・ジェンドリン(2007年,6月).フォーカシング:からだは内側から語る.[ 第18回年次国際トラウマ会議,ボストン,MA において行われた講演の記録]..ニューヨーク:フォーカ シング研究所..http://www.focusing.org/gendlin/docs/gol_2235.html
から.

2009年5月24日日曜日

フォーカシング:身体は内側から語る 21

But there is now another level. The other level is where focusing comes from. The other level is that the body is capable of giving itself still another kind of object. I should have mentioned objects, but it's too complicated. At each level there are different objects. The world is not made of objects. The world is made of living interaction. And it has living things in it. They tell you the world is just burning gas, but that's only from the outside, observed by mathematics. From the inside, the world has us in it. The universe has us in it. And the universe is at least as much as a dog or a horse or you and I. It includes us, since we're here. They can't tell us we're not here, you know that much.

[Audience laughter.]


*日本語のまとめ(21):しかし、いまもう一つの段階(レベル,次元)があります。残りの段階はフォーカシングが生まれるところなのです。残りの段階というのは、身体が それ自身をさらに別の種類の対象へ与えることが可能であるものです。私は対象(objects)に言及するべきだったのですが、それは複雑すぎました。それぞれの段階で、違った対象があります。世界はものから作られるのではありません。世界は生きた相互作用によって作られます。そしてそれは内側に生きている物を含んでいるのです。それらはあなた方に世界はただ燃えるガスなのだと教えるのですが、それは単に数学によって観察した外側からのものなのです。内側からは、世界はその中に我々を含んでいるのです。宇宙はその中に我々を持っている。そして宇宙は少なくとも犬や馬やあなたと私と同じくらい多量です。それは我々を内包する。我々がここにいるからです。それらは我々に我々がここにいないということができません。あなた方はそれをもっとご存知でしょう。


[聴衆の笑い]

しかし、いまもう一つの段階(レベル)があります。残りの段階はフォーカシングが生まれるところなのです。
(1,2) But, there is now another level. The other level is (a place) where focusing comes from.
*レベルを次元と訳してしまうと誤訳なのだろうか。辞書的な「段階」を採用

残りの次元というのは、身体がそれ自身をさらに別の種類の対象へ与えることが可能であるものです。
3 The other level is that the body is capable of giving itself still another kind of object.

that説になっている意味は良くわかりません。「~というものなのです。」?
*the otherは「別の」ですが、このlevelは、複数のものの内の一つなので残りの、という日本語にしました。

私は対象(objects)に言及するべきだったのですが、それは複雑すぎました。
4. I should have mentioned objects, but it's too complicated.

*objectsは哲学用語(客体、客観)なのか、一般的な用法(もの、物体)なのかで訳語も変わってくるでしょう。*訳語の不自然さ

それぞれの段階で、違った対象があります。
5. At each level, there are different objects.


世界はものから作られるのではありません。
6. The world is made of objects.

*この一文で、objectがたんに「もの」を指しているのではないかと思う。世界は対象からできているのではない。世界は客体からできているのではない。世界は客観からできているのではない。世界は客観的な対象からできているのではない…。

世界は生きた相互作用によって作られます。
7. The world is made of living interaction

そしてそれは内側に生きている物を含んでいるのです。
8. And it has living things in it.

彼らはあなた方に世界はただ燃えるガスなのだと教えるが、それは単に数学によって観察した外側からのものなのである。
9. They tell you the world is burning gas, but that's from the outside, observed by mathematics.
*Theyの指すものは何か。

内側からは、世界はその中に我々を含んでいるのです。
10. From the inside, the world include us in it.


宇宙はその中に我々を持っている。
11. The universe has us in it.


そして宇宙は少なくとも犬や馬やあなたと私と同じくらい多量です。
12. The universe is at least as much as a dog or a horse or you and I.


それは我々を内包する。我々がここにいるからです。
13. It includes us, since we are here.


彼らは我々に我々がここにいないということができません。
14. They can't tell us we're not here.


あなた方はそれをもっとご存知でしょう。
15. You know that much.


[聴衆の笑い]
[Audience laughter]


*打ち込む手が止まるのは、訳がこなれていないせいだと分かった。英文を消化し切れていないから、訳語の選定に迷いがあるのだ。09/05/26 (mon)


*ナンバリングをした対訳の羅列は、煩いでしょう。訳すときに日本語になるものからメモにしていくので、それを入れ替えて記事にしています。
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*ドキュメントにコピぺして編集準備。この投稿自体も手を加えた。英文に引用スタイルを適用すると見栄えがよくなる。
*日本語をまとめる作業に入って、てんてこ舞い。目と(座りっぱなしの)尻が悲鳴を上げている。一筋縄ではいかなそうだ。
(09/05/27)

フォーカシング:身体は内側から語る 21
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http://www.focusing.org/gendlin/docs/gol_2235.html
http://www.focusing.org/gendlin/audio/gol_2235_audio.html
http://www.focusinglists.org/lecture/gendlin_trauma_2007.mp3
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Gendlin, E.T. (2007, June). Focusing: The body speaks from the inside. [Transcript of talk given at the 18th Annual International Trauma Conference, Boston, MA]. New York: The Focusing Institute.. From http://www.focusing.org/gendlin/docs/gol_2235.html

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ユージン・T・ジェンドリン(2007年,6月).フォーカシング:からだは内側から語る.[ 第18回年次国際トラウマ会議,ボストン,MA において行われた講演の記録]..ニューヨーク:フォーカ シング研究所..http://www.focusing.org/gendlin/docs/gol_2235.html
から.