2010年3月6日土曜日

「フォーカシング指向心理療法とHuaYan哲学」その一

フォーカシング指向心理療法とHuaYan哲学
キャンベル・パートン

フォーカシング指向療法は、その根をクライエント中心療法とジェンドリンの経験(体験流、体験過程)哲学に持っている。
Focusing-oriented therapy has its roots in the client-centered therapy and Gendlin's philosophy of experiencing.

一人の哲学者として、わたしは常にフォーカシングへは哲学的背景に関心を寄せてきた。
As a philosopher, I have always interested with the philosophical background to Focusing,

そしてわたしの仏教への興味は、最近わたしを西洋では有名ではない哲学の体系―(日本で華厳として知られた)ファーヤン仏教哲学に目を向けるように導かれた。
and my interest in Buddhism has recently led me to a philosophical systems that is not well-known in West - the Chinese philosophy of Hua Yan Buddhism. - known as Kegon in Japan.

※淡路島で行われた国際会議「和」のホームページから、いくつか資料をプリントアウトして拝読しました。華厳宗は、わたしも心を寄せる明恵上人の宗派(と書いてしまいたくはないと感じているが)であり、また、大須賀発蔵先生が、カウンセリングと東洋の知恵をつなぐ講義でお話になるものの一つが曼荼羅とともに華厳経であります。その宇宙観にひきつけられ、大正大学の講義に足を運び、漢文をから読み下したお経の講義を受けたりしたことも、懐かしい思い出です。と言うわけで、特別な感情を持っているKegonとFocusingがどう切り結ぶのか興味を持ちました。

久しぶりの英文和訳で、(面倒で)辞書も使いませんでした。紙と鉛筆でエイヤッと。動詞の訳し方などのほか、思わぬ勘違いをしているかもしれません。(そういうものを辞書で修正していくのがわたしの英文和訳の仕事の中心になっています。)

HuaYanとは華厳の中国語読み(ファャンは正確ですか)なのでしょうか。ネットで検索してもよく分かりませんでした。(自宅にある哲学辞典は載っていませんでした。あとは仏教辞典ですね…)
哲学的背景のあと、to Focusing となっているのも?です。フォーカシングに向けて、哲学的背景に関心を持っているでは意味が通らないではありませんか。

また、このキャンベル・パートンは、フォーカシング関係者なら知らない人はいない有名な人だと検索して知りました。PCAで名前を見かけるイーストアングリア大学教授。訳書も出ています(題名くらいは見たことはあると思います)。掘り下げていけば、どこまでも続いていくかのような、奥の深いフォーカシング。そんな対象に出会えたことを幸せに思います。いや、むしろそれを通してわたしのからだの感じ、が意味に昇華する体験世界に出会えたことが…。

この訳業は、続くか不明。(この訳は10・3・1に作成しました)
※訳業は、続きませんでした。「パーソンセンタード・アプローチの最前線」を読んでいて、キャンベル教授の名前を間違えていたことに気づい(てい)たので修正しました。