2009年11月9日月曜日

諸富祥彦「生きがい発見の心理学」

諸富祥彦さんはたくさん書かれる本の中で、よくフォーカシングを取り上げています。

最近出された「9人の心理学者に学ぶ幸福論」をテーマにした新書の中に、ロジャーズやパールズ、フランクルと並んでジェンドリンとフォーカシングを取り上げていました。図書館で借り出したものがほとんどなので、手元に残っていないのでフォーカシングに「言及している著作リスト」のようなものは作れませんが、今手元にある本にもフォーカシングに一章を割いて取り上げているので、そのことを記事にしておきたいと思いました。しかし、私は諸富先生の本をフォーカシング関連の本として読んでいたわけではありません。トランスパーソナルの有名な人としてでもなく、取り上げる話題や文章が、わたしの心の琴線に触れてくるからに過ぎません。

この本は、NHKラジオ第二(AM)で2002年4月7日から9月29日まで放送された番組「こころをよむ」のテキスト、『生きがい発見の心理学 「自分」を生きる、「運命」を生きる』を再構成したものです。(本書奥付の前に書かれている)放送は、リアルタイムで聴いておりましたが、すべては聞いていません。いくつかの講義はMDに録音して保存してあります。毎週40分の講義が家にいながら受けられる、今考えても贅沢な放送でした。(その年の後半は、トランスパーソナル書籍翻訳家の方が担当。)

心理療法のさまざまなアプローチを取り上げていると言う意味で、「9人の心理学者に学ぶ」本とは内容が重なる部分がありますが、キーコンセプトがそれぞれ違うのでしょう。まったくのコピーでもありません。重なるだけに、微妙な違いがあることに気づきます。

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