2009年11月12日木曜日

「夢とフォーカシング」☆★

*09・11・27 夢とフォーカシングを読んで感銘を受けたのは、自分の内面を明かさなくても良いということでした。(治療者側に)守秘義務があるとはいえ、治療場面では、自分の問題に向き合うこと=自分のプライバシーを明かしていくことと思い込み、そのことがカウンセリングの抵抗になっていました。この本に限らず、ジェンドリンは、からだに聴くことを通して自分を守ることについていろいろなことを教えてくれます。 そのまま(感じたまま)でいいんだよ、からだで感じることは信頼に足ることなんだよと、私を勇気付けてくれています。(個人の読後感であり、内容については書籍に当たって確認してください。)


*09/11/20 阿世賀先生のフォーカシング入門5が、夢とフォーカシングに関するものだった。
*フォーカシング入門6 は、その2であった。バイアス・コントロールに触れていて興味深い。(これから読む)09・11・23

※ いろいろリンクを追加したりして記事に肉付した。更新情報のコメントを書き加えるオプションなんかが編集画面についていればいいなぁ。
※2 「夢とフォーカシング」でGoogle検索すると、研究からブログまで、バラエティにとんだ結果が画面に出てきます。それが面白かったので興味をお持ちになってくださった方は検索してみてください。
※3 新装版が出ているのに品切れになっています。1998年。装丁を新たにしただけなのでしょうか。

1988・11・20初版発行。
内容は古さを感じさせない。

「フォーカシング」を探していたが別館にあり、その館の書庫にあったこの本を借り出した。以前も、書庫から借り出した本を読みきれなかったことがあり、この本も借りたはいいけど…と思っていたが杞憂に終わった。

20章まで読み終わり、付録に入っている。「生きがい発見の心理学」と同じ20章構成になっているのを面白く感じた。この本が提示していることは「いま」、どんな意味を持つのだろうか。いや、私にとってどんな意味があるのだろうか。

ウェブで公開されている目次と第2章の解説をあわせてお読みください。1985年ということは3年足らずで日本語になっている。そういう意味で、邦訳刊行から20年経って深められた理解を反映した改訳か新訳が現れてもいいのではないかと思う。(哲学を消化するのに3年では足りないのか)


Gendlin, E.T. (1986). Contents (pp. iii-iv) & Chapter 2: The questions (pp. 9-17). In Let your body interpret your dreams. Wilmette, IL: Chiron Publications. From http://www.focusing.org/gendlin/docs/gol_2169.html







アメリカでペーパーバックで出される本なので、日本においても文庫や学術文庫などの入手しやすい形態で刊行されることも希望したい。とりわけ若い人の手に入りやすいように。

※最後まで読み終わってみて、付録Bがとても長く感じられた。それをするのに理論は必要ないのだというジェンドリン自身の提案によるものだというが、むしろ読みやすさという点では、もともとの原書のまま(英文目次参照。第2章が質問を列挙するのみにとどめ、そのほかを付録Bに合わせてまとめている。)がよかったというこういちろうさんの見解に同意する自分がいる。

なお、私の翻訳と読書記録の一部が、こういちろうさんのブログとリンクしているのだが、それは「不思議につながって」いるのであって、ブログを拝見して読んでみようというつながり方ではないのです。(インターネットのニックネームをさん付けにするとより馴れ馴れしくなるw)

自分のプロセスが、間違っていない、OKという感じを、そのシンクロから与えられているということは間違いありません。(フィードリーダーに登録している読者ではありますが、時々リーダーを放置して登録したフィードをためてしまうのです。)

2 件のコメント:

こういちろう さんのコメント...

こういちろうです。私のブログにおいでになる方が突如貴サイトからのリンクが登場したのに気づき、たどり着いてしまいました。

夢フォーカシング、おっしゃるとおり、非常に面白いしエキサイティング、何よりも、夢を語る人の側にフォーカシング学習の経験が皆無でもうまくいきます。

ある意味では、気づきを体験できるという点では、通常のフォーカシング・セッションよりも遥かに「省エネ」なのに、通常のフォーカシングでも生じない次元でのステップがいとも簡単に生じるように感じています。

・・・ですが、日本では福大の田村さんと私以外の人たちが、今どれだけ関心を持ち、活用なさっているのか掌握できておらず、ちょっと残念に感じていたところです。

関東での現状はいかがでしょうか?

翻訳のボランティアをなさってくださっているということは、TFIのニュースレターや日本語版サイトにもご協力いただいているのではないかとご推察します。

お忙しい中とは存じますが、これからもよろしくお願いいたします。

(私のサイトからもリンクお貼りしてよろしいでしょうか?)

masaru さんのコメント...

このブログは、フォーカシングを前面に出さず、アマチュアがこつこつ英語を日本語に変換していくということでやってきたのですが、もともと、翻訳過程の公開には著作権等の心配がないではありませんでした。

翻訳過程といいながら実際には翻訳作業の結果として出てくるもの(作業ノート)をプロセスしたものに過ぎない(読む人にも不親切な)記事だったように思います。

そういうわけで、他サイトのリンクなどは貼っていませんでしたが、いまウェブを通した学びの記録という本来のブログの意味に近い形態に移行しつつある状態です。

トラックバックの送信などはしていないのですが(Bloggerにその機能がない)、リンクを貼ったことがその日のうちに人づてとはいえ伝わることにちょっと驚いています。

プロフィールに個人情報をほとんど載せていませんが、私はいまのところJFAのメンバーでさえありません。

これからも、記事のリンクや本の紹介をさせていただくことになるかもしれませんがよろしくお願いいたします。(エヴァンゲリオンが待機しています)